七は七色
虹の懸け橋 ふたつ星 結ぶ
七 は 奈
夕 は 結
大きな力示され ふたつ星 結う
七 は 七月
夕 は 夕べ
夏の夕べ ふたつ星 みあげ
あなたとわたし とおいそら 結ぶ
七は七色
虹の懸け橋 ふたつ星 結ぶ
七 は 奈
夕 は 結
大きな力示され ふたつ星 結う
七 は 七月
夕 は 夕べ
夏の夕べ ふたつ星 みあげ
あなたとわたし とおいそら 結ぶ
意識は ときに高みにいたる。
そこにいるとき いつまでもつづけばいいのに… とおもう。
でも つづきはしない。
高みは いつまでも続かないもの だからだ。
思い切りジャンプして 飛びついた高鉄棒。
ひとときの全身のふるい。
そこで感じた ほしのこえを 地におりて続く倦怠の中 ずっと忘れない。
大切なのは そこだと思う。
わたしをわたしにしてゆく たいせつなもの。そこでみたもの。
それは こえならぬ ほしのこえ。そうきづくこと。
大切なのは そこだと思う。
めざす往きさき。
落日はとおく。
遠く。
益益遠く。
踏みしめる途。
大地はつめたく。
冷たく。
益益冷たく。
いのるこえ。
きこゆるは、ほそく。
細く。
益益細く。
胸のおもいで。
あの日のこえ。
あの澄んだひとみ。
あの大切なであい。
でもその先は、なかった。
なかった。
なかったんだ。
落日のあたたかいひかり。
だからおう。
追う。
どこまでも追う。
夜のなかで
きれいな。
ほんとうにきれいな、光がみえる。
きれいな。
ほんとうにきれいな、カプセルのなかに。
それは、
得られなかった、夢。
それは、
得られたかも知れなかった、熱の日々。
きらきらと、
きらきらと眩しくかがやいて。
思わず、霜のひろがる庭へでる。
ずっと前に失くした古い玩具が。
不本意に死んだ蛹たちが。
ゆらめき輝く水面のなかで、虹色の羽ひろげ飛びかう。
きれいな、
ほんとうにきれいな、虹色の花火が消えるまで
夜の中まぶしくて、白く冷たい蓮華も滲む。