rNote 0.9.7.5 を php7, php8 で動作できるようにするためのパッチを作っておいた。

一応、ダウンロードした rNote 0.9.7.5 にパッチを当てて新規インストールし、 php8 で動作することは確認してあるが、いろいろな操作をした場合に何かエラーが出る部分が残っているかも知れない。

おまけ(というかパッチのために削除するのが面倒だったので)として、 rNote 0.9.7.5 の XSS への脆弱性(クロスサイトスクリプティングが実行されてしまう問題)への対処と、サイトが SSL である場合への対処も含まれている。 rnote_config.php で定数 SITE_SSL を定義しているので、 SSL ( https ) の場合は true, http の場合は false にして使用して欲しい。(初期値は true )

#これを書いている現在、本家 rNote のサーバが落ちている模様。復旧するのだろうか。タイミングがよいのかわるいのか・・・。

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キーワード: rNote patch php7 php8


diff の説明 2022-04-23 (土) 17:23:26+09:00

学問の不思議

久しぶりに windows で diff を使おうと検索したら、

「diffとは?Windows標準コマンドでテキストファイルの差分を取る方法」

という記事があって、こう説明されていた。

diffとは2つのテキストファイル同士を比較して異なる箇所を表示するLinuxのプログラムです。

えっと、少し違います。

(1) diff には、バイナリファイル間に差異があるか調べる機能もあります。

(2) diff は、AT&T で開発された UNIX  OS 上で1970年代に実装されたコマンドです。その後、 FreeBSD, NetBSD, Linux などの UNIX 系OSが広まり、それらにも移植されたのであって、「diff は Linuxのプログラム」なのではありません。

上の説明を修正するとしたら、

diffとは、2つのテキストファイルを比較し差異を出力したり、バイナリファイルの差異を検出したりする機能をもつ UNIX 系 OS で広く普及しているコマンドです。

などがいいかと。

キーワード: UNIX diff


主な修正点は:

・each が削除されたので、下のように current(), next() を使う形に書き換えた。

(参考:「PHP8 で Call to undefined function each() になる場合の対処法」)

(変更前)
    while (list($k, $v) = each($a)) {
         なんちゃら;
     }

(変更後)
     while ($c = current($a)) {
        $k = key($a);
        $v = $c;
         next($a);
         なんちゃら;
     }

・要素へのオフセットを使ったアクセス演算子「{}」が削除されたので、「[]」に置き換えた。

・MB_OVERLOAD_STRING, MB_OVERLOAD_REGEX が削除されたので、これを使って mbstring へのオーバーロードが可能かチェックするコードをコメントアウト。

→本当は、チェックをコメントアウトするだけではだめで、コード中で mbstring へのオーバーロードを前提にした関数の呼び出しをしている箇所を全て、明示的に mbstring 用の関数に置き換える作業が必要だが、あまりにも大変なのでまだやっていない。

ついでに、古いバージョンでサーバー内のソースコードを上書きしてしまい、きちんと動作しなくなった箇所が何カ所か出たので、エラー表示を元にコードの追加変更を思い出しながら復旧させた。

ちなみに、今回、 php8 で動作させてみたところ、まったく何もエラー内容が表示されず、「HTTP 500」とだけ表示されたため、エラーの内容を確認するために、 php.ini に、「display_errors = On」を追加して作業を行った。



今回の修正は、 pear xmlrpc パッケージにも行った。

XML/RPC.php と、XML/RPC/Server.php

の2つのファイルで、 each を使用している部分に対し修正を行っている。

・・・で、 php8 に対応できたと思っていたが、 pear xmlrpc パッケージへの修正で問題が見つかった。 xml_parser_create() で、 php7 まではリソースハンドルが返されており、それを前提とした設計がされているのだが、 php8 からはオブジェクトのインスタンスが返されるように変更されたため、このままでは正しく動作できない。当面 php7 での運用を続けながら、 pear xmlrpc の部分をどうするかを検討することにした。というわけで、 rNote-re の php8 への対応は、xml-rpc を除いた部分まで完了というのが現状だ。

[2022-04-22]

pear の XML-RPC パッケージを使用するのをやめて、 phpxmlrpc を使用するように修正してみたところ、どうやら php8 で XML-RPC が使用できるようになったようだ。ただし、 phpxmlrpc のソースをざっと眺めてみた感じ each が使用されている箇所があるようなので、場合によって phpxmlrpc に手を入れる必要が出てくるかも知れない。

キーワード: rNote-re php8


久しぶりに HTML LINT を使って当ブログのソースをチェックしてみたらエラーだらけになったので、内容を確かめてみた。

エラーとして報告されたもののうちで多かったのは、

<ARTICLE>~</ARTICLE> 内には H1/H2/H3/H4/H5/H6が必要です。

<SECTION>~</SECTION> 内には H1/H2/H3/H4/H5/H6が必要です。

だったが、これらの部分に実際は h2 などが存在しているのだ。

どうやら、 HTML LINT では、 article や section の開始タグの「直後」に h2 などがないと、 h2 などが存在しないという判断をしてエラーにするようだ。だが、文法上はそのような制限はないので、このエラーレポートは間違い。

ちなみに、 rNote-re では、セクション(section)や記事(article)を構造上区分けする意味合いで使用している。例えば section タグで囲まれた部分には、基本的に対応して画面に表示させる見出し文字列といったものは存在していない。(例えば、「ここはサイドメニュー部分」「ここは記事本体の部分」といった構造的な区分けを section タグで行っているのであって、見出し文字列を表示させるために section タグを使用しているわけではないから、ということ。)

また、<table>の属性として、枠線の太さなどを設定する border は HTML5 では廃止されたとしてエラーレポートが表示されるのだが、 HTML5 では、境界線の太さを指定するための border は廃止されたが、「枠線の有無を表す border 」は存在している(HTML5 & CSS3 リファレンス)。ところが、この文法に沿った記述も HTML LINT ではエラーとして扱われている。このエラー表示を減らすために、文法上正しい記述ではあるが border による枠線の有無の設定を削除して枠線の処理は全て CSS に移行したが、 HTML5 自体の仕様に反しているエラー表示なので納得できないものがある。

キーワード: rNote-re HTML LINT


Windows11へのアップグレードが可能なPCの条件については、1点分かりづらい点がある。それは、CPUの条件なのだが、例えば、@ニフティの、

Windows11へ更新可能かチェックする方法|必要スペックの一覧も紹介

には、プロセッサ(CPUのことを指す)の必要スペックとして、

>1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサもしくはSystem on a Chip

>Windows11へアップデートするにはCPUがどのメーカーでも問題なく、動作周波数帯とコア数でアップデートできるかが決まります。

と、書かれている。

しかし、実はこの説明は正確ではない。

実際には、周波数とコア数だけでアップデートできるかが決まってはいない。

例えば、Intel Core i7 6700K は、動作周波数 4GHz で4コアなので、@ニフティの説明では「対象CPU」になるのだが、実際にはアップグレード対象外となるのである。

何故かと言うと、Windows11 へのアップグレードが許されているCPUには、動作周波数、コア数以外にも、「世代」という条件があるからだ。Intel の場合は、「第8世代以降」、AMDの場合は「Ryzen 2000以降」(「PC Watch」の記事より)の世代のCPUのみがアップグレードを許可されている。Intel の場合 Core i7 8700 以降、と言うことになる。マイクロソフト公式の記事には、アップグレード対象のCPUが列挙されているページがある(「Windows 11 でサポートされている Intel プロセッサ」)のだが、そのページには「対象となるCPUがどの世代からか」という情報はどこにも無いので不便である。

スペック的には何ら問題がないのに、CPUの世代で拒絶されてしまうのは理不尽であり、非常に残念でもあるが、マイクロソフトがそのように決定したため、上記世代以前のCPUの場合はWindows11へのアップグレードはできないことになる。

キーワード: Windows11 upgrade