パスワードが届いたと連絡を受けて、メールの設定を電話で手伝ったんですが、2時間かかりました。
満足の行く結果にもなりませんでした。ThunderBird の設定項目のレイアウトがまずい。
自分は Becky を使っているんですが、アカウントごとの接続設定(サーバーの設定、ユーザーIDの設定など接続に必要な各種設定)が、1つのダイアログにまとめられています。それで当たり前と思っていたのですが、 ThunderBird には通じなかった…。(苦笑)やってみるとわかりますが:
1)接続設定が、1つのダイアログの中に簡潔にまとめられていない。
2)POPサーバーとSMTPサーバーの設定が全然別のところにある。POPサーバーの設定はオプションダイアログを開くとすぐみれる位置にあるがSMTP側の場所がぱっとみてわからない。
3)パスワードの設定が、どこにあるかわからない場所に分けてある。しかも「パスワードを管理する機構」とか「マスターパスワード」など二重三重かつ多義的な管理で、設定されてもされなくても動作したりする。
4)サーバーの設定などを入力・表示するダイアログが重複して何箇所かにある。そのため、どれが本当の設定場所なのか、わけがわからなくなってしまっている。
UI にPC初心者にも「わかる」ような直感性がない。一言で言うとセンスなさすぎる。目新しさ、スパム対策に役立つ機能、大御所謹製のフリーウェアという側面から薦めてしまった自分を悔いました。
というわけで、電話越しに40分ほどやりとりして結局埒があきません。だんだんイライラが募ってしまい、これはまずいと思ったので、決心して VNC をインストールして貰いました。
VNC の導入も一苦労でした。なにしろ「自分のPCのWAN側IPアドレス」という意味が理解できないしアドレスを教えてもらうことができない状況でしたので、「IPアドレス チェック」で google 検索し、ヒットしたサイトにWAN側IPアドレスを表示してくれるサイトがあったので、それを読み上げて貰って、なんとか VNC 接続に成功しました。
で、なんとかメール自体は設定できたのですが、受信ボタンを押してみると、受信しないで受信処理が完了してしまい原因不明です。ノートンが大量にウィルスメール受信の報告ウィンドウを開いてくるので、その関連かもしれませんが、それにしても安定しないので、思い余って Becky をインストールしてしまいました。Becky でやってみると、溜まっていたメールの受信はできたのですが、やはり非常に時間がかかります。また、そのあとでこちらからテスト用に送ってみたメールがとどかないようで、 ThunderBird に再び切り替えてテストメールを送ってみると、1通目は受信成功したのに、2通目、3通目は届かないようで、本気で意味不明です。
ODNのサーバーが不安定なのか、途中からどこかでラグが発生してPOPサーバーに届いていないのか、ノートンの挙動が影響しているのか、広告ウィルス?の影響なのか…。今日もやはり spybot なんとか…というスパムをノートンが何度も報告するのが VNC ごしに見えました。ノートンが消しても消しても同じスパムが検出されるので、多分Xp/Me のシステムの保護機能を悪用したウィルスなんだろうと思います。
そこまでで2時間かかってしまい、とりあえず電話越しで出来る範囲を越えてしまったので切り上げました。朝早い仕事をしている彼にとっては大変遅くなってしまい申し訳なく思います。かわいそうですが、自分で設定できない以上どうしようもありません。直接訪問しないと抜本的対策はできなさそうです。
ただ、途中から「Macだったらこんなトラブルは起きない。」と言い出したので弱りました。彼が最初に触ったPCがMacだったのと、職場の同僚さん達がMac使いで「Macではトラブルは全然ない」と聞かされて信じているようです。「トラブルのないOSなんてないです。Macでもトラブルはおきます。実際Macで最後まで日本語のメールを読めるようにできなかったでしょう?」といったんですが、「いや、Macなら絶対にトラブルは無い。」のだそうです。
自分的には、むしろ「アプリケーションのメニュー?」、「アイコン?」、「URL?」とか、「タスクバー??」とか、「入力文字をカナに変換するファンクションキーって?」など、毎回忘れている基礎知識を憶えたら大部分自分で対処できるようになるのになぁ…と思いました。
状況が困難になる原因は「MacかWINDOWSか」ではなく、「一番基本の知識とスキルの不足」だと思います。「○○という機種ならトラブルは全く起きない」などということは、ありません。
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