試しに観てみたが、やはり冴羽獠の声に違和感は感じた。TVシリーズをご存じの方、例えば、冒頭の下の場面のセリフの言い回しなど聞かれれば、TVシリーズの頃の冴羽獠との違いを感じられることと思う。
ノリで、もっこりセリフなどを喋っているところはいいのだが、感情があまり入らないセリフの喋り方に違和感を感じる。神谷明の喋り方を学習させたコンピュータに音声合成させて作ったような印象だ。香の喋り方も若干そういう部分を感じたが、まだほとんど違和感を感じない。冴子や美樹、海坊主のセリフには違和感がない。
やはり、神谷さんの御歳や、30年ほどにもなる長いブランク期間のあと、1本映画を作るために急遽集められたことから、と考えるべきか。これだけ年月が経った作品に再登板して、よくがんばって演じてくださったと思う。
泪の声についてや、劇中に出てくるモバイルフォンがガラケーではなくスマホになっていたり、ドローンが出てくるあたりからも、時の流れを感じた。
内容的には、映画らしい見せ方、喫茶店CAT’S EYEのオーナーの登場、歴代使用された楽曲を盛り込むなど、シティーハンターのファンを映画で楽しませようとするファンサービス精神を感じるものだった。キャラデザはTVシリーズ以上に原作に忠実な印象だった。
30年の集大成を感じるような作品に仕上がっていたと思う。
キーワード: city hunter シティーハンター