GM、Fordなどがハイブリッドカーに力を入れている。トヨタのハイブリッドカーがアメリカの富裕層に売れたことがきっかけらしい。

これらのメーカーは「プラグイン・ハイブリッド」という方式を採用している。技術的に優れたもので、動力はモーター、リチウム・ イオンバッテリーが電力供給、ガソリンエンジンは発電専用の1リッターターボ(E85も使用可能)でバッテリーの蓄電量が一定以下で動作、 家庭用電源からもプラグインで充電が可能。結果的にGMのデトロイトショー2007のコンセプトカーでは、 この方式により航続距離1100kmを達成している。またFordのコンセプトカーは、エンジンの代わりに燃料電池を採用していた。

燃料電池の実用化にはまだしばらくの時間がかかるだろうが、 エンジンを発電機とするハイブリッドカーは既に市販可能な状態になりつつある。

一方で、トヨタはハイブリッドでスポーツカーを目指している。デトロイトショー2007でのFT-HSがそれだ。目標出力400ps、 0-60マイル(0-96km/h)4秒台、最高速320km/h、しかも価格は3〜4万ドル(約360~480万円)を目指すという。

ランサーエボリューションXよりも120psも馬力があり、最高速320km/hもの車が、エボXと同程度(?) の価格での市販を目指して開発中、ということなのだ。これには、期待せざるを得ない。

個人的希望としては、ぜひ数年のうちに市販開始を実現させて欲しい。三菱ファンの自分としては、エボXにも魅力を感じるが、 あと数年でそうなるのであれば待ちたくなるのが人情だ。そのとき三菱からも同等の良い車がでていると嬉しいのだが…。 三菱はハイブリッドには手を出していないが、MIEVという電気自動車の技術をもち、i(アイ) をベースにiMIEVの市販化を目指しているし、エボ9をベースにしたMIEVも作っている。業界の動向を睨みつつ、 拙速しないよう追従できるストーリーをしっかり練っていると信じたい。

いずれにせよ一番近い未来はハイブリッドカーにあると自分は考えている。そして、ガソリンエンジンとのハイブリッドの次には、 燃料電池とのそれへとシフトしていく可能性が現時点では最も高いのだろう。きっとそのときには、排気ガス「ゼロ」 の低燃費スポーツカーが走りまわっているのだろう。