diff の説明 2022-04-23 (土) 17:23:26+09:00

学問の不思議

久しぶりに windows で diff を使おうと検索したら、

「diffとは?Windows標準コマンドでテキストファイルの差分を取る方法」

という記事があって、こう説明されていた。

diffとは2つのテキストファイル同士を比較して異なる箇所を表示するLinuxのプログラムです。

えっと、少し違います。

(1) diff には、バイナリファイル間に差異があるか調べる機能もあります。

(2) diff は、AT&T で開発された UNIX  OS 上で1970年代に実装されたコマンドです。その後、 FreeBSD, NetBSD, Linux などの UNIX 系OSが広まり、それらにも移植されたのであって、「diff は Linuxのプログラム」なのではありません。

上の説明を修正するとしたら、

diffとは、2つのテキストファイルを比較し差異を出力したり、バイナリファイルの差異を検出したりする機能をもつ UNIX 系 OS で広く普及しているコマンドです。

などがいいかと。

キーワード: UNIX diff


最近、「緊急事態宣言が延期」などと言う記事が目立つ。

これは間違い。

延期は、「あることが期日に何かの理由で出来なくなったため、一度取りやめて日を改めて行う」こと。

延長は、「あることが伸びること。」で、時間や物に使われ、時間の場合は、「あることを行っていたが、何らかの理由で予定していた時間が伸び、そのまま続ける」こと。

この場合、5月6日までとされていた緊急事態宣言の期限が、さらに先に伸ばされるのだから、当然後者の「延長」が正解。

マスコミの記事を書くような人が、こんな間違いをしないでいただきたい。

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キーワード: 延長 延期


これはもうひどい状況だ。

「すごいきれい」「すごいかわいい」「すごいおいしい」

などという言い回しが非常に蔓延している。

だが全部大間違い。

「すごくきれい」「すごくかわいい」「すごくおいしい」

が正解。

すごい・・・形容詞(名詞を修飾する)

すごく・・・副詞(動詞、形容動詞を修飾する)

だから当然だ。

なのになぜか世間では最近、「すごいきれい」というような言い回しが蔓延している。もはやパンデミックというべき状況だ。

多分だが、「すごくおいしい」より、「すごいおいしい」の方が、「ちょっとかわいい感じがする〜!!」ってことで、女の子たちが使い始めたのを、みんな右に倣えしたのだろうと思う。今ではおじさんおばさん達も「すごいおいしい!」を連発している。

だが、間違いは間違いなのだ。聞いていて違和感を覚える。やめてほしい。

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キーワード: 言葉 誤用 すごい すごく


誤用が多い言葉だ。

「※現在は発売されておりません。」

などという但し書きを見ることがあるが、間違いである。

発売・・・新しく売り始めること。

販売・・・売ること。

なのだ。上のご用例だと、「発売」があたかも継続しているかのような使われ方だが、ある商品を「新しく売り始める」ことは、最初に1回だけしかできないので、間違い。

この場合は、

「※現在は販売されておりません。」

が正しい。

ただし、「発売中」という言い方だけは存在するようだ。この場合限定で、「特別に宣伝し、大いに売る」という意味になるようだ。本来「販売中」とするべきところを誤用が広まったからだろうか。この言い回しに引っ張られる形でなのか、「販売」を「発売」と誤用する例が非常に多い。

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キーワード: 言葉 誤用 発売 販売


ずっと思っていたのだが、「適用」と書くべきところを「適応」と誤用している人が非常に多い。

(誤用例)「セット割引が適応される。」

適用・・・あてはめて用いること。

適応・・・環境に合うように行動や考え方を変えること。

です。

上の誤用例だと、そのまま解釈すると「セット割引が、環境に合うように考え方を変える。」などという意味不明な文になる。この文の書き手は、本当は、「セット割引が、当てはめられる。」と言いたいのだ。つまり「適用」と書くべき文だ。

冒頭でも書いたが、本来、「適用」と書くべきところを「適応」と書いている誤用者が非常に多い。文字数、字、発音の3点とも似通っているからか。

ちょっとネットで検索してみたら分かると思うが、あまりにも誤用が多いので書いてみた。言葉の意味はしっかり理解して使いましょう。

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キーワード: 言葉 誤用 適用 適応