ぼくの見解は「のうさくもつ」一択だ。なぜなら、元になる「作物」が「さくもつ」と読むからだ。

辞書で意味を調べても、

「田畑で栽培した植物、農作物。」

とある。これって、ズバリ「農作物」と同じ意味だよね。

他方で、「作物」を「さくぶつ」と読む場合があって、それは、

「絵、彫刻、文章などの作品」

としての場合だ。「著作物」などという場合の読みがこちらにあたる。

このことから、「作物」を「さくもつ」と読むべきであることは、ほとんど自明だ。

ところが、ニュースなどの放送メディアでは、なんとこれを「さくぶつ」と読ませているのだ。農家が作った野菜や穀物が、著作物などの芸術・文化作品だとでもいうのだろうか。なんとも愚かな間違いだと思うのだが、如何なものだろうか。

キーワード: 言葉 作物